SNSで発信するということ
正直なところ、SNSの投稿ボタンを押すとき、少しだけ緊張する。
「いいね」は来るだろうか。
誰かに届くだろうか。
あの言葉は少し強すぎたかもしれない。
あの写真は、ちゃんとLOMANYの空気を映しているだろうか。
ジュエリーを作ることは、自分と向き合う作業だ。
でも、発信することは、「誰か」とつながる作業だと思っている。
自分が感じたこと、考えたこと、込めた想い。
それらを、ひとつひとつ選んだ言葉や映像にして、
そっと誰かの時間に差し出すような感覚。
だから、SNSはただの販促ツールじゃない。
むしろ、ジュエリーが生まれた「背景」や「揺らぎ」を伝えられる
とても大切な場所だと思っている。
LOMANYが目指しているのは、
“完璧な美”じゃなく、“揺らぎの中の強さ”や“未完成の肯定”。
その空気を、どうしたらスマホの小さな画面から届けられるか、
毎回本気で向き合っている。
投稿がすぐにバズるわけじゃない。
アルゴリズムに好かれる表現も、まだ手探りだ。
でも、それでもやっぱり、自分の声で届けたい。
LOMANYが生まれた理由を、ちゃんと伝えていきたい。
デザイナーとして、つくるだけじゃなく、
届けることも作品の一部だと思っている。
今日もまた、言葉を並べながら、投稿ボタンに手をかける。
誰かひとりにでも、届きますように。
Designer SHU